大魔神

エステル    高濱 幹    大魔神
大魔神キットの決定版!今後、これ以上の造型の大魔神はまず出る事はないでしょう。ボリューム的にも(39pのレジンのムク、ベースを含めると40pを超える!)コストパフォーマンス的にも(ブラックレジン製のベースに剣やタガネは金属パーツ、そしてカッコいい鎖付きで定価49800円といったこんな高いキットは今のご時世出せないんちゃいます?)かなり無茶なキットですが、結局は今現在の大映怪獣ガレキ中、最も高いプレミア価格で取引されているキットと相成っております。怪物屋さんに持って行ったおりにはゴッド吉尾店長やヤタケ師匠に措きましてもオイラの製作の腕はともかく「この原型師はいったい誰や、かなりのモンや!」って云わしめてましたし、ヤタケ師匠にいたっては現在のとんでもないプレミア価格にも「この造型でそれは安い!」って言ってはりました(マジですか〜)。ところでゴッド店長は大魔神のモノホンを見たことがあるようで(昔々のお店と大映の倉庫が近接してたらしい)大魔神は金粉をぶっかけてかなり金ピカだったらしい。そこで地金が見えてるというより金粉をかけた感じで塗ってみました。ちなみに顔の頬当ては右が金ピカで左が緑錆です。体の金ピカも緑錆も左胸のように大体映像と同じ位置に目を皿のようにして書き込んでます、いかがっしょ?
大魔神は目が命!黒目と瞳孔に二重に穴を開けて塗装、その穴を透明メディウムにて何回かに分けて盛り上げ埋めてクリヤーコートしてやるとこんなカッコいい目になります。人間の目のガレージキットにぐらいしか使えないかなァ?角度で瞳孔も動くんですぜ!リンク先の「ピュグマリオン伝説」さまをご参考に!目からウロコです。
ところで数ある大魔神キット中、ほとんどが「ね目上げる」「見上げて遠くを見ている」目だと思うのですが唯一このキットは人間を「見下して」おります。やっぱ見下してこその神ですよネ〜!
高濱氏はガレキの原型師というよりあの平成ガメラシリーズ等の特撮もてがけた特殊美術さんだったりします、ふむ、納得!
付属のブラックレジンのベース。塗装せずにそのままコンパウンドで磨き上げました!ちなみに後年発売になったコールドレジン版完成品のベースは木製で金属プレートの名札が付いておりました。
剣と頭のタガネは(タガネは頭に刺さってる半分のモノと完全に一本のモノと二本入っているこだわり様)ホワイトメタル製、実は鞘がレジンの伸縮でホワイトメタルの剣より6mm以上短かったために鞘をスクラッチするか剣を短くするかの選択を迫られる事に........オイラは剣を加工しましたが金属を削って一回り小さくするのはホントに大変なので今から作る方は鞘をスクラッチされることをお勧めいたします(苦笑)。紙ぐらい切れるぐらい磨き上げてますぜ!


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