ぬりかべ

ダイモス    村上 寛    ぬりかべ
まさかのまさか、ダイモスさんから大映妖怪ならともかく、水木妖怪が飛び出すとは夢にも思ってなかった!知っての通り精緻な画風、葉や毛といった細かいものを一枚一枚、一本一本描く水木先生の作風は毛モノが得意な村上さんの作風にピッタリ。。。。。というか村上さんしか表現し得ない造型も多々あると思います!また村上さんの拘りも有名妖怪ならまだしも、蟹坊主が出たときには思わずガッツポーズしてしまいました、失礼ながらうれしくてメールまで送ってしまった次第です(笑)。漫画に出てきた妖怪ではなく、画集や『妖鬼化』に描かれている一般妖怪の『素晴しい作品』が数多く欲しいのです、自分は。有名どころではこの鬼太郎のメインパーティーの一人、ぬりかべももありますが、それも目が一個と二個の2種って。。。。。村上さん最高だ!

ぬりかべのデザインは一般的には水木先生の創作だと思われていたのですが、近年江戸時代だったかなんかで一つ目の四角い物の怪の絵が見つかって『あ、水木先生、ぬりかべという怪異にこの絵を当て嵌めたのか!って気付かれたそうです。その一つ目のぬりかべです。
製作は二つ目版が南方で戦時中、水木先生が出逢ったぬりかべを立体化されているのでこちらはもちろん日本版。ぬりかべ(カベヌリともいう)発祥地である臼杵市が漆喰壁の技術に長けた町で油漆喰発明の地ということで今回のぬりかべの塗装は土壁や石、岩ではなく、油漆喰で塗ってみました。とりあえず闇雲には塗らずに何かしらの根拠を持って製作しております。目は無機質な全身中、唯一の生モノですから気合入れて二重に穴を開けてメディウムで埋めるいつもの方法で作りました。木の左官鏝の木目にもかなり力を入れたのですがいかがでしょうか?


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