ラドン誕生

痛快娯楽劇場   橋本智   ラドン誕生
井上アーツへの橋本さんからへのオマージュなのだろうか?ラドン誕生をこのスケールで出す橋本さん、最高だ!!
ただ、キットがデカい、デカすぎる!!ベースだけでとんでもないレジンの塊だ、いや、実は制作原型段階ではもっととんでもない大きさだったのだ!!採算度外視過ぎて削ってこの大きさ、それにこんなアホみたいに大きな名前の入ったプレートを意味もなく付ける!!アホだ、アホすぎて最高だ橋本さん!!怪獣で自分が造りたいからとこんな博打みたいなキットを出すディーラーさんって橋本さんぐらいしか居ないんじゃないだろうか?そしてそんな橋本さんだからこそ『仕方ないなぁ〜』って受け入れてしまう僕たちがいる(爆)。本当に素晴らしい原型師さんです!
キットですがあれだけの資料しかないこのシーンをこれだけ上手くアレンジして造形してしまう橋本さんには舌を巻きます、特にこのぶよぶよした左右非対称のラドンをこれほどの造形にしてしまうとは、これぞ子ラドン!!という顔の造形センス、目の別パーツ化、難解無比な左右非対称な翼の再現、資料の無い背面の造形や、卵の中の下半身や尾翼のセンスある造形、リトラでも舌を巻いた炭鉱の岩の表現、まさに痛快御楽な制作でした!

塗装は映像主体に塗ってます。体表のオレンジっぽさ、イメージではヌルヌルネバネバだったのですが実はそうじゃないので軽い艶あり程度、炭鉱は岩のオレンジ系や茶色系を入れたらもっと見栄えするのですがそこは一切無視、映像より黒っぽい灰色主体です。

卵の殻は少し黄色っぽい白にグレーの模様が入った(これ重要!このグレーが誰も塗ってない!)下地に黒の模様の3色でウズラの卵に似ています。黒の模様は本当は映像を写し取るつもりが、ここだけ造形が映像と違うため(橋本さんにしては珍しい、こういった背景物はイメージ重視であっても誰も気が付かないリトラの岩のベースのように恐ろしい再現度でいつもは造られているのに)叶わず、映像から雰囲気重視で塗ってます。卵の裏面は黒に近いグレー、卵の切断面は白とこれも映像を研究して塗っております。

それにしても完成品を見るに改めてデカい!!うちの背景のケースの完成品は結構大きなサイズが多いのですがそれらがジュニアサイズに見えてしまうほどです!!洗面器かと思うほどのレジンの塊、めちゃめちゃ重いしかさねがさねこの大きさで造って販売しようと思ったなぁ〜って思ってたのですが、同時に発売されたアレ。。。。コレはまだ可愛かったのですね(大汗)、その話は別項目でいずれ(爆)。
これだけの為のこの巨大なネームプレートのレジンの塊!!理由は『東宝モノにはタイトルを付けたいから』というそれだけだとか(笑)。
普通の造形師なら餌のメガヌロンを付けただろう!!(笑)


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